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セカンドライフの好調不調

2007年03月13日

セカンドライフの登録ユーザ数が増えるに従い、システム不調の声が多く寄せられます。
動作が重い、チャットラグがひどい、ということは頻繁で、時には「自分の保有していたアイテムが無くなった。泣」などということまで。。。

頑張って改善しているとのことですが、利用者としては少し不安ではありますね。
”Contingency Measures to Ensure Service as Second Life Grows”(リンデン社ブログ記事)

アイテムが無くなる件など、対処しようが無いのですが、そのようなことも起こりうることは十分念頭において、作業してくださいね、皆さん。

さて、ユーザ数激増という好調さによってセカンドライフがいろいろなメディアやブログに取り上げられ、大きな注目を浴びる一方で、その煽るような取り上げられ方に警鐘を鳴らす方も増えてきています。

いますぐ何かが起こる、世界が変わる、次世代メディアだ、土地を買えと煽るのは当然先走った考え方ではありますし、だからといってリスクや他人を批判するばかりでも寂しいですよね。そのあたりが考慮された、バランス良い記事は読んでいて安心します。

そもそも、まずは「楽しもう」という点からセカンドライフを利用していれば、ユーザ数がそれほど増えなくても、そしてシステムが落ちて(ムカつくけど 笑)も、恨むほどの気持ちにはなりません。使命感とかも無いので、楽しくないものは興味ないだけです。

逆に投機的な対象や、単なるメディア、集客ツールとして利用しはじめて過度な期待をしてしまうと、あとでショック受けて凹んでしまいそうです。。。まだそこまで成熟していないですし、システムのリスク、法律問題、その他色々なリスクがあります。
決してそのように考えることが悪いという訳ではありません。
現実的に考えると、焦らない方がいいと思います、という話です。
効果をあげるための方法はいろいろと考えていますが、そうは言っても今すぐどうのこうのというのは難しそうです。

ところで少し話がそれますが、企業の皆さんとお話していて驚かれるのが、「1SIM(65535平米)に同時ログインできる人数は、40人まで(デフォルト設定)」という点です。
渋谷の人ごみに看板を置こうと想像している皆さん、少なくとも今は間違っています。
うちのSIMなど、日本人の多い場所に出店したい皆さん、周囲の住居で40人ずっとだべってたら、お客さんが来てくれない恐れもあります。
「人が多い=システムが重い=人が行きたくなくなる」
というジレンマがあります。
なので、セカンドライフに対するアプローチとして、他人のトラフィックに依存するのではなく、ご自身で楽しいものを提供してトラフィックを生み出しうる方が、独自で街を生み出すアプローチのほうが、私は好きです。

そのような、ウェブだけで流通している情報では分からないことも多いですし、皆さん、なるべくありのままのセカンドライフをご自身で体感していただきたいです。
ビジネスとして考えている方も、何とか良いPC環境を調達して、時間を捻出して、まずはセカンドライフの世界を探検してみてください。
WEB見たこと無い人がネットビジネスをやろうとしても、中国に行ったこと無い人が中国ビジネスしようとしても、難しいですよね。
セカンドライフも同じです。

探検して、何かやりたいことがピピッときたら、そのとき本格的に始めたら良いと思います。他人の言葉をそのまま信じて大規模参入したり、逆に参入を諦めたりするのではなく、自分の目で見て、コミュニケーションを体験して、まずは自身で判断すべきです。
もちろんそれには手間がかかります。でも、そんな手間をかけても良いような世界だと、私は思っています。

私は、きっとこのようなメタバースは数年後には重要な社会インフラになる、と無根拠に信じています。その社会インフラの上で、これまで無かった新しいコミュニケーション、新しい表現、新しい社会制度が生まれてきて、腹がよじれるほど楽しかったり、瞬きするのももったいないくらい美しい環境、そして脳みそがフル回転しても足りないくらい大きなインスピレーションを生む環境がうまれるでしょう。
そんな妄想を共有できる人と一緒にその中で楽しいことをしたいです。

そして実際今楽しいので、ユーザがそれほど多くなくても、システムが不調であったりしてもそんなに気にしません。
「なんか最近調子悪いねー」と友達とグチグチ言うだけです(笑)。

なにやらまとまらない文章ですが、要は「みんな焦らず、楽しいことやろうよ」というわけです。ノリで楽しもうというくらいの気持ちだったら、失敗しても「あーバカだったな」で笑えるのですよ。
企業としての失敗も、しっかりと想定の範囲内であれば、良いチャレンジだったと言えると思います。
確実に投資が回収できると確約されるビジネスはありません。だからこそ、しっかりとリスクを把握した上でチャレンジすることが大切だと思います。

そうそう、システムの話ですが、何かユーザー側で対応できることは無いでしょうかね。。。。
リアル世界で森林伐採やCO2を自主規制するように、セカンドライフへのログインを一定時間自主規制するとか。。。

Posted by NaNo at 11:55