alt=
> HOME > Daily

  

Posted by at

ソラマメのビジネスについて

2010年08月07日

「ソラマメ」を開始し、3年半以上が経過しました。

この期間中、私たちにも、セカンドライフを取り巻く状況にも、本当に多くの変化や出来事がありました。
お問い合わせを頂いたり、個人的に聞かれることも多いので、お世話になっている皆さんへの現状報告も兼ねて、整理してお話できればと思います。


- ソラマメの開始について

ソラマメは、私がメタバーズという企業を2006年6月に起こしてから半年後くらいに、日本の各地域向けのブログポータルシステム(CLOG)を開発・運用している企業に企画をもちこみ、2007年2月に共同サービスとして開始しました。

企画内容は、簡単に言うと「セカンドライフというネット上の世界があり、人が増えている。どうやらブログが好きみたいで、かなり特徴的な状況が生まれている。この先どういう世界になるかは全く想像もつかないが、ビジネスとしても盛り上がる可能性がある。ぜひブログポータルシステムを利用して、ブログサービスを開始したい。」というようなものでした。

ブログを選んだ理由は、当時身近にいたSLユーザーが、(現実の人としてでなく)アバターとしてブログを作り、そのネット世界での日常を記載しているのがとても興味深かったです。これまで、「ハンドル名」を使いはするものの、現実の人として、ブログ等のネットサービスを使うことはあったと思いますが、現実とはある種切り離されたネット世界の人格で、様々なネットサービスが活用され始めているところに興味を持ったからです。

この時期、正直将来が本当にどうなるかもわからないサービスの企画に、開発・運営も含めて協力していただける企業とパートナーになれたということに、今でも本当に感謝しています。当時私ひとりだけで、運営ノウハウも何も無い、ただセカンドライフをひとより少し多く知っているというだけだったメタバーズだけでは当然何もできなかったわけです。
「協力」と言いましたが、むしろパートナー企業さんの側が主体的になって開発・運営して頂きました。
もしソラマメが日本のSLに多くの貢献をしてきたと思って頂けるなら、その全ての源はこのパートナー企業さんによるものだと考えています。


- ソラマメの成長について

2007〜8年は、ソラマメにメタコマースやソラマメワークの機能が付け加わっていくなど、機能の進化と共にユーザー数も増加していきました。月間1000万ページビューを超えたのもこのころです。
メタバーズは会社全体としては企業からの受託事業に注力しており、ソラマメに関しての責任を果たすことはなかなか出来ていませんでした。


- ソラマメのビジネスモデルについて

ソラマメが当初想定していたのは、広告モデルによるビジネスです。
広告獲得による売上が、様々なコストを上回ってやっと黒字になり、継続可能となります。

ソラマメに限らず、サーバー環境を自社でもち、画像等のリッチコンテンツを保存して提供するサービスを運用するには、何よりも回線コストが多く発生します。また、スパムアタック等も直接自社サーバに到来しますので、その対策対処も含めた運用サポート、さらに、サービスを満足して利用してもらうためのユーザーサポートにも力を入れなくてはなりません。
アバターによるコミュニケーションに、私たちはまだ慣れていません。SL内コミュニティの運営に様々なトラブルが発生するのは、例えばSIMオーナーさんはよくご存知ではないでしょうか。そのような場合のサポートも必要です。
(そのような意味で、サーバーをもち、サポートを行っているリンデン社は本当によくやっていると思っています。)

2007〜2008年は企業のセカンドライフでの活動がありましたので、セカンドライフユーザーに直接訴求できる、ソラマメのバナー広告等も相応には販売でき、開発運営への若干の足しにすることができました。
そのような活動の中で、コストの増加を上回る、売り上げの増加を期待していたわけです。


- ソラマメのビジネスモデル転換について

2008年末から2009年頭にかけて、ソラマメがサーバートラブルに見舞われてデータ消失するという事故が2度発生しました。
長期間のサービス停止も含めてユーザーの皆さんに大きな迷惑をかけました。

世の中でセカンドライフに対する興味が急速に減っていき、多くの企業が撤退していく中、想定していた広告収益は少なくなりました。
セカンドライフに関係ない広告も考慮されていましたが、一般に、現実商品やサービスを訴求する相手としてのターゲットが見えづらい媒体は、ユーザーが集まっていても広告媒体としての価値は低いと思われます。
また、メタコマースを活性化させてそこから取引規模に応じた収益を得ようという考えも、うまくは行っていませんでした。

その状況で、嬉しい事にソラマメには沢山のユーザーさんが集まり、日々盛り上がって継続成長していました。
一方で運用やサポート、そして回線に関するコストが増大して、ビジネス上のバランスを崩し始めていたのもこのころです。
驚くことに、他のSL関連サービスやコミュニティの撤退の影響か、ソラマメではサーバー増強を超えてユーザー活動が活性化してきていました。

この2009年春、責任持った運営を継続するため、メタバーズはサービスを引き取り、自社サービスとしてソラマメを運営し始めます。サーバー保守運用等は継続して委託しつつ、運営主体はメタバーズのみとなりました。
そこで運営継続の為にビジネスモデルの転換を考えはじめました。一部有料化の検討です。


- ソラマメの一部有料化について

2009年秋、ソラマメのサービスを一部有料化しました。いわゆる「商用」としてソラマメを利用しようとされる方から、費用を頂戴しようというものです。

ソラマメは当時、売上が上がらないにも関わらず、アクセス数は増大を続け、安定稼働の為のシステムにもこれ以上投資できない状況に陥っていました。運営のために毎月多くの赤字を出し続けており、それが将来に向けての投資にも繋がらず、追加投資の資金も全く無いというのは、継続上非常にまずい状況でした。すぐにサービスを停止しないといけない状況ではありませんでしたが、次の一歩に進めるには最後のタイミングでは無かっただろうかと思います。

私たちがそのような状況に陥ったのは、ある種ビジネス上の失敗と言えるでしょう。
ビジネスに失敗はつきものですし、私は(残念なことに)よく失敗します。自分たちにその責任が振りかかるのを恐れていては何もできないわけですが、それでもできる限りソラマメを継続したいという気持ちで必死でした。

とは言え、多くのユーザーさんにとって、これまで無料で使えたものが有料になるわけですから、当然良い気持ちになるはずはありません。私たちは考えられる準備と誠意ある対応を心がけたつもりではありましたが、より良い進め方もあったかと思います。


- 2010年夏、ソラマメのビジネス状況

セカンドライフへの注目度は日本では減りましたが、ソラマメの会員およびブログは今も増えています。
有料プラン開始後のユーザー数や閲覧数の減少も今は収まり、増加に転じています。同時に、有料プランを利用いただいている会員数はいま500名〜600名の間で、運営費の足しにとても役に立っています。

また、利用するサーバーサービスを変え、運営体制の見直しを行ってコストも大きく削減しました。アメリカにある、amazon ec2というクラウド・サーバーを利用しており、先方とのやりとりも含めてまだ慣れておらずにサービス停止時のメンテナンス等に戸惑うこともあります。
回線コストは従量制ですが、当初想定した範囲内に収まっています。
スパムは依然悩ましい状態ですが、プログラム的な対策を随時強化して、効率的な対処を行っています。

簡単に状況を列挙してみましたが、少なくとも現状の状態でご利用いただいていれば、サービスの継続は可能です。
繰り返しますが、有料プランをご利用いただいているひとりひとりの方々の金額が、ストレートにサービス継続に貢献しています。
一部有料化が、ビジネス上の成功なのか失敗なのか、私にはまだ判断できる状況にないですが、ソラマメを継続、また今後に向けて挑戦できる状態に持ってこれたというのは、当時の状況と比べると大きな改善であると思っています。

ただ、会社を継続して成長させるためには、サービス発展や改善、将来の投資の為の利益が必要です。
私たちは、仮想社会を使うことの素晴らしさをもっと多くの人々に伝えたいですし、その為の積極的なチャレンジを多くの人々に約束しています。
が、現状のソラマメはまだチャレンジのスタート地点であり、昨年と比べて一歩進めたとは言え、このままの単純継続ではスタートを切ることもできません。



- ソラマメの今後について


私は、ソラマメをビジネスとして考えています。
多くの場面で言っていますが、ビジネスとは、人に喜びを提供して、その対価を頂くことです。
その連鎖が世界に喜びを満たし、生活を向上させます。

いま、ソラマメは継続できる状況にあります。
ただ現状がそのまま将来に続く保証はありませんし、セカンドライフ自体が期待通り成長してくれるかもわかりません。
上に書いたとおり、私たちはもっとチャレンジし、会社を成長させたいと思っています。

今後のソラマメは、下記の4つのことを進めて行きます。
1)日本のセカンドライフユーザーに、さらにソラマメに集ってもらう。
2)セカンドライフのユーザーを日本で増やし、ソラマメに集ってもらう
3)世界の仮想社会ユーザーに、ソラマメで集ってもらう
4)セカンドライフ以外の仮想社会ユーザー、ネットユーザーに、ソラマメに集ってもらう

もともと、ソラマメはセカンドライフユーザーだけがターゲットではなく、「仮想社会」ユーザーがターゲットです。
1と2を継続的活動として行うとともに、3と4にチャレンジします。


現在この状況にあるのはソラマメを利用して頂いてくれているユーザーさん達のおかげです。
少しずつですが、以前去った方々も戻って来ているのは本当に嬉しいことです。

ソラマメの継続には、皆さんの積極的な活動が非常に有り難いです。
仮想社会ですし、無理することは無いですよね。予想以上にリアルで大変な人間関係も多くあります。
でも、逆に喜びが大きいことも多いです。そう感じたときに、次の一歩をアクティブに進めていただける、そのような活動を大切にしてくれるととても嬉しいです。

有料プランを使っていただいている皆さんももちろん有り難いですし、ブログを閲覧して気になる場所に訪問したり、気に入った商品を購入して頂ける、そういう積極的な活動をして頂けるのが、直接的にソラマメの継続に繋がります。


どのような方がこの記事を読んで頂けるのか分かりませんが、現状報告と感謝を込めて、此処に書いてみました。
一部分でも同じような気持ちをもっていて、応援してくださる方が少しでもいれば、そんなに嬉しいことは有りません。
  


Posted by NaNo at 00:00Comments(0)Daily

リゾームの朝日

2009年10月09日



素敵な風景です。
クリエーターさん達に感謝。  


Posted by NaNo at 20:32Comments(0)Daily